弊社では、長年の経験を生かし『オートサンプラーバイアルに起因するサンプルの吸着やpHの変化』に関する問題点の解消を目指して『ガラスバイアルやPPバイアル』の改良に取り組んでまいりました。
この度ご紹介する新商品『RSAバイアル』は、今後お客様のオートサンプラーガラスバイアルの要になると確信致します。
ガラス表面の遊離イオンは、サンプルの
- pH変動
- 成分吸着を起こし研究対象である微量成分の消失や定量誤差
を引き起こします。
特に、オートサンプラーを用いてた多検体分析の場合、分析時間による経時変化は顕著です。
研究開発の最前線ではLC/MSやLC/MS/MSを用いて、極微量検体の分析が行われていますが、年々高性能化される装置に対しサンプルを入れるガラスバイアルの選択は「ソフト&ハード」の両立として非常に重要です。
特長
- ガラスバイアルの吸着を極限迄除去
- ガラスバイアルに入れたサンプルをバイアル自体のpH経時変化から保護
- ガラスバイアル中で発生するサンプルの加水分解を保護
- メイン溶媒として水を使用した場合にみられる凹凸レンズ現象を回避
- ガラス表面のコートやシラナイズ処理不要
- 特許申請中
RSAバイアルと汎用バイアルの吸着及び、pH変化比較
サンプル吸着テスト | 変化テスト | |||||
N1 | N2 | N3 | 平均 | % Loss | pH | |
開始点 | 287.8 | 287 | 286.1 | 287 | 0 | 5.45 |
---|---|---|---|---|---|---|
RSA バイアル | 283.5 | 287.2 | 287.2 | 286 | 0.35 | 5.5 |
自社汎用バイアル | 234.9 | 235.2 | 239.1 | 236 | 17.62 | 6.15 |
他社バイアル A | 114.3 | 223.2 | 57.3 | 132 | 54.14 | 6.65 |
他社バイアル B | 168.8 | 149.9 | 146.5 | 155 | 45.96 | 6.94 |
対象サンプル:5μg/mL Chlorhexdene/Water;脱イオン水 pHテスト;pH 5.45
経過時間:4時間後
経過時間:4時間後
AQ(Advanced Quality)バイアル AQTM
商品No | 仕 様 | 入数 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
口径タイプ | 形状 | カラー | ラベル | 容量 | ||
9509S-WCA-RS | スクリュー9mm ショートスレッド |
クリアー | ○ | 2mL | 100 | |
9509S-WAB-RS | スクリュー9mm ショートスレッド |
アンバー | ○ | 2mL | 100 | |
9512S-OCV-RS | スクリュー9mm ショートスレッド |
高回収率 | クリアー | – | 1.5mL | 100 |
9512S-OCV-TRS | スクリュー9mm ショートスレッド |
高回収率 | クリアー | – | 1.2mL | 100 |
9532S-OCV-RS | スクリュー9mm ショートスレッド |
インサート内臓 | クリアー | ○ | 300μL | 100 |
9512C-OCV-RS | 9mm クリンプトップ |
高回収率 | クリアー | – | 1.5mL | 100 |
9512C-OCV-TRS | 9mm クリンプトップ |
高回収率 | クリアー | – | 1.2mL | 100 |
9532C-OCV-RS | 9mm スナップトップ |
インサート内臓 | クリアー | ○ | 300μL | 100 |
AQ(Advanced Quality)インサート AQTM
商品No | 仕 様 | 入数 | ||
---|---|---|---|---|
容量(推奨使用量) | 材質 | 口径 | ||
9502S-02N-RS | 300μL(225μL) | ガラス (樹脂ボトムスプリング) |
6mm | 100 |